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2017-06
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「ダリオ・アルジェント―恐怖の幾何学」

凄い本に出会ってしまった。矢澤利弘さんという方が書かれた「ダリオ・アルジェント―恐怖の幾何学」という本。
ここまで読んで、ダリオ・アルジェントという名前にちょっとでもグッときた人は、今すぐ本屋へ走ってこの本を買うべきだ。

この本は、ついにというかやっとというか、『イタリアンホラーマスター』ダリオ・アルジェント、本邦初の研究本なのである。その情報量は圧巻の一言。「サスペリア」、「サスペリアPART2」、「インフェルノ」、「シャドー」、「フェノミナ」などの監督作品を網羅するのは当たり前。アルジェントがプロデューサーとして手掛けた映画、テレビ演出をした作品、おまけにアルジェントがやったテレビCFのことまで詳細に書かれている。その上、アルジェントの個人的エピソードも興味深い。(1997年にはローマ地方選挙に立候補して落選してたなんて知ってた?俺は知らんかったぞ。ローマにアルジェントが出したホラーショップがあるなんてのも知らんかった。クソー、この情報、俺がローマに行く前に知りたかった!)

しかも本書は、アルジェントのファンでなくともイタリア映画史にちょっとでも興味がある人には目からうろこの一冊でもある。セルジオ・レオーネ、ベルナルド・ベルトルッチとの意外な接点、エンニオ・モリコーネとのエピソード、ゴブリンの軌跡、ピンク・フロイドやスティーブン・キングとのニアミス、マリオ・バーヴァ、ルチオ・フルチ、ジョージ・A・ロメロ、ジョン・ランディス、ウイリアム・ラスティグ、クリストフ・ガンズ、ギャスパー・ノエたちとの友情エピソードなどなど本当に盛りだくさん。

アルジェントの作品は、ストーリーの構築に無理がありすぎとよく批判されるが、本書で矢澤氏が分析するアルジェントの魅力、「ストーリーであるとか、演出力などでは測ることのできない監督の作家性に一部の観客が共感するからであろう」、には強い共感を持って納得した。アルジェントは、悪夢を映画化する映画作家なのだ。悪夢はいつでも不条理であり、それをアルジェントは「幻想映画」として作り続けている稀有な存在だ。

俺は、「歓びの毒牙」から始まるすべてのアルジェント作品をもう一度見たくなった。まず最初は、大好きなジェニファー・コネリー主演の「フェノミナ」から始めようかな(笑)。

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コメント

この記事へのコメント

凄い濃厚そうな本ですね。映画を知るとこういう本が面白くなり、こういう本を読むと映画がまたさらに面白くなりますよね。
アルジェントが出したホラーショップってのがまた気になります!

ケモさん
コメントありがとうございます!
映画欲をそそってくれる名著です。
アルジェントのホラーショップ、去年ローマに行ったとき、行きたかった!次回は絶対に行きたいスポットですね。俺的には。トレビの泉よりアルジェントのショップ!みたいな(笑)
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