映画監督・光武蔵人のブログ&最新情報

2017-10
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運とゆうばりとロックアウト

映画などという芸能のハシクレ仕事をやっていると、前に出て行くためには、実力、才能、努力だけではダメで(これらを備えていることは大前提)、運を味方につける必要があるということを様々なカタチで思い知らされる。俺が一番強くこのことを感じたのは、2009年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭であった。

2009年の邦画界は、入江悠監督の年だった。日本映画監督協会新人賞も、そして、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のグランプリも「サイタマノラッパー」が獲っていった。

「サイタマノラッパー」は良く出来た映画だ。当時の日本が必要としていた作品だとも思う。が、「サイタマノラッパー」は、ファンタスティックな映画だろうか。国際基準的視点からファンタスティック映画というジャンルを論じた場合、「サイタマノラッパー」はこのカテゴリーに当てはまらない、と俺は思う。ではなぜ、「サイタマノラッパー」が2009年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭コンペティションに選出されたのか。これは俺には分からない。映画祭の運営陣の中に個人的にこの映画を推していた人物がいるのかもしれないし、まったく別の大人の事情があったのかもしれない。いずれにせよ、ファンタスティック映画ではない「サイタマノラッパー」が2009年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭コンペティションに入選したこと自体、入江監督はすでに運を味方につけていたと言えるのだろう。

話が少し逸れるが、2009年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭コンペティションは、最低のオーガナイゼーションだった。長編と短編を同じ土俵で戦わせたのだ。長編映画と短編映画は、似て非なるものだ。長距離マラソンランナーと短距離スプリンターを同じ試合で戦わせるようなことを2009年のゆうばりはやったのだ。当然、3つある賞のひとつは短編に行かなくてはならない図式がここに出来てしまっており、結果として審査員特別賞は、予想どおり、短編映画に贈られた。また、コンペティションは国内外の作品で争われた。ということはこれまた当然、3つの賞のうちひとつは海外作品に、ということになるだろう。結果、北海道知事賞は、韓国から出品された作品に贈られた。

拙作「サムライ・アベンジャー/復讐剣盲狼」も2009年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭コンペティションにノミネートされたのだが、無冠に終わった。閉会式の壇上で審査員のひとり鶴田法男監督は、『「サムライ・アベンジャー」のような作品が本来の意味ではファンタスティック映画であり、光武監督は今回の結果に意気消沈せず、作品を作っていってください』とお言葉をくださった。これには本当に感謝している。

ということで、運の無かった「サムライ・アベンジャー/復讐剣盲狼」は、ゆうばり映画祭を起爆剤にすることが出来ず、大ブレイクはできなかった。

そして2009年のゆうばり映画祭コンペには、もう1本、運には恵まれなかったが、真のインディーズ映画にして、ファンタスティック映画のスピリットを脈々と継承した傑作が出品されていた。別の年のコンペであれば、グランプリを獲った可能性は大きい。また、もし「サイタマノラッパー」が運を独り占めしていない年であれば、邦画界の大きな話題になったかもしれないその作品の名は、「ロックアウト」。気鋭、高橋康進監督の長編デビュー作だ。国内外の16もの映画祭で上映され、ニューヨーク国際インディペンデント映画祭(外国語部門)では最優秀長編映画賞、最優秀監督賞、最優秀スリラー賞と三冠を達成。2010年2月には、シネマート六本木で劇場公開された。

その「ロックアウト」がついにDVDリリース!
http://www.amazon.co.jp/ロックアウト-DVD-高橋康進/dp/B006T95J0M/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1343933432&sr=8-1

ぜひ、この作品を観て欲しい。そして、まだ運が巡って来ていない日本の若手監督にもこんな映画が撮れる才人がいることを知っていただきたい。

??-2

高橋康ちゃんと俺に運が巡って来た暁には!
皆様方よ、今に見ておれで御座居ますよ!(笑)
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コメント

この記事へのコメント

よーし。「ロックアウト」を観るぞー。

omukaedethさま、コメントありがとうございます!
「ロックアウト」、宜しくお願いします!
ご覧になったらぜひ感想を聞かせてください。
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